
こんにちは、セキザキノア(@noah_sekiyama)です
掛け流しにこだわり、温泉宿を女性目線でご紹介しています。
今回は群馬県伊香保温泉にある「丸本館」さんに一人泊してきました。


- 伊香保石階段に面した観光に最高な立地
- 黄金の湯がドバドバ掛け流し
- 一人泊は素泊まりor朝食付きのみ(2025年3月現在)
伊香保の石段街に面した最高の立地で全8室の家族経営のこじんまりした宿です。黄金の湯が掛け流しで楽しめ、時間帯によっては貸し切りでの入浴も可能。
一人泊の場合は素泊まりか朝食付きのプランしか予約できないのですが、二人以上だと二食付きもあるようです。



そんな丸本館さんをご紹介します




丸本館に一人泊
【丸本館のアクセス】東京ー伊香保は公共交通機関だけで行ける。石段街に面した便利な立地
- 〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保48
- 東京駅や新宿駅から伊香保行きの直行バス多数。電車+路線バスでも行ける
- 伊香保の有名な石段街に面した便利な立地
東京からのアクセスの良い伊香保温泉。東京駅や新宿駅などから直行のバスもありますし、電車で最寄りの渋川駅まで行きそこから路線バスで伊香保石段街まで行くことも可能です。


今回は直前の予約だったこともあり、バスの空席が少なかったので電車で行くこととします。JREバンクの特典で普通電車のグリーン券をいただいたので東京ー高崎の2時間で使わせていただきました。快適快適。


高崎に着いたらJR吾妻線に乗り換えます。レトロな車両でかわいいです。
高崎→渋川は吾妻線他にも上越線や、吾妻線と両毛線を乗り継いでいく方法など色々あるので時間に合わせて検索してみてください。いずれにせよ30分に1本くらいの間隔で運行されています。


30分ほど揺られ渋川駅に到着しました。ここからは駅前のロータリーから出ている関越バスに乗って伊香保に向かいます。このバスは割と本数があって便利です。


伊香保温泉に到着!渋川駅からの所要時間は30分弱、670円でした。
4年前に伊香保に来た時も雨だったのですが、今回もあいにくの雨です。前回と比べると観光客がかなり多くなったように感じます。




今回泊まる丸本館さんは地図だと赤い丸で囲ったあたり。頑張って石段を登ります。石段街で買い食いをするわけでもなく、雨の中一人で黙々と宿に向かって階段を踏みしめるのが一人旅って感じ。


なんとかたどり着いた丸本館さん!190段目のところでした。ここまで上がりきって息はゼエハア。


15時ちょうどに中に入り、チェックインをしていただきます。ご家族経営の宿でおばあちゃんが説明をして下さいました。


お部屋に案内していただきます。エレベーターはなく、レトロな階段を上がって客室のある3階に向かいます。おばあちゃんが先導してくださるのですが階段だからなんだか申し訳ない…。
【丸本館のお部屋】建物は歴史を感じるがしっかり手入れされており清潔感◎トイレ洗面台は共用


今回宿泊したのは和室の8畳間のシンプルなお部屋です。お手洗いと洗面台は共用です。建物全体的にかなり年季は感じますが、しっかりとお掃除がされておりかなり丁寧に管理されているのが印象的でした。


小ぶりなテレビとドライヤー、ティッシュ、そして旅館にたまにあるテレビ欄だけ印刷された紙。


衣紋掛けの下には浴衣、バスタオル、そしてぐんまちゃんのビニール袋に入ったフェイスタオル。歯ブラシはエコのためにお部屋には置かなくなったそうでお部屋にはなく、チェックインの際に必要か聞かれます。




冷蔵庫の中はびっしり入っているパターン。横に金額表が貼ってあり、飲んだらチェックアウトの際に精算するシステムです。嬉しいのはプラスティックの水入れに入ったお水は無料なところ。アルコールは缶ビール1本320円と旅館と考えると安めかな。


机の上にはお茶セット、お菓子、そして大きくて立派な灰皿。灰皿があるということは喫煙可なのだと思いますが、お部屋からはタバコの匂いは全くしませんでした。


お茶をいれて、地元のお菓子と共にいただきます。何気にこの時間結構好きだったりする。
続いて共用部のお手洗いと洗面台。


洗面台、というか大きな台所用の流し台って感じですかね?給湯器もあるからお湯も出るみたいです。


お手洗いは残念ながら男女共用で、男性用の小便器が丸見えのタイプでした。私はこのタイプのお手洗いが苦手で誰か男性と鉢合わせたらどうしようと思ってしまうのですが、幸い私が宿泊した日は宿泊者が少なくタイミングが被ることはなかったです。混んでる日でも自分のスリッパを入り口でトイレ用のスリッパと履き替えるタイプなので、誰かいるときはわかりますからその辺りの配慮はお互いしたいところですね。お掃除はとても綺麗にされていました。
《布団》


お布団はチェックインからチェックアウトまで敷きっぱなしです。リネン類はパリッと清潔。
《Wi-Fi》
共用のWi-Fiがあり速度も安定していました。
【丸本館の温泉】黄金の湯が勿体無いくらいにザーザー掛け流し!貸し切りでも利用できる
- 黄金の湯が掛け流し!寒い時だけ加温あり
- 空いている時間は貸切利用できる
- 夜通し入浴可能!


温泉は1階にあり、内湯が男女1つずつです。空いている時間は「貸切中」の札をかけて貸切で入浴することも可能とのことでしたが、私が宿泊した日は宿泊者の女性が私しかいなかったとのことでずっと貸切で利用できました。




大人2人が着替えたら窮屈になりそうなやや手狭感のある脱衣所ですが鍵付きロッカーもあります。日帰り入浴を受け付けているからでしょうか。


洗面台周りのアメニティはオールインワンジェル、ティッシュ、男性用のヘアトニック、使い捨て剃刀、個包装の綿棒、ヘアゴム、アルコールジェル、ハンドソープ。結構充実しています。


そして温泉利用状況は循環なし、濾過なし、加水なし、外気温が低い時だけ加温あり!
以前石坂旅館に宿泊した時も加温のみありだったので、伊香保で掛け流しの旅館はどこも同じような利用状況なのかなと思います。



いざ、浴室へまいる!


タイル張りの浴室で、上部に窓が取られており明るい印象です。シャワーは左右にそれぞれひとつずつ。




温度調整もしやすく、水圧も問題なし。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、そしてメイク落とし兼洗顔フォームがありました。洗顔料が置かれている宿は個人的に「気が利いているな」と思います。ケロリンの桶なのも個人的に嬉しい。
体を洗って浴槽へ。


茶色のお湯が溢れ出る浴槽。
入ってみると42度くらいでやや熱めではあるものの肩までしばらく浸かれる温度です。見た目に違わない鉄分たっぷりのお湯でほのかな鉄臭もします。ああいいお湯じゃないか…… !


湯口からはそれはもうザーザーと勿体無いくらいにお湯が投入されています。


寒い時だけ加温あり、と書かれていましたがおそらくこの時は春先だったこともあり加温はなかったと思います。
他に誰も入ってこない安心感もあり、少し入ってはでて休憩して、また入って……を何度も繰り返しポカポカに。
黄金の湯の保温力は素晴らしく、しばらく経っても体が芯から温かい感じがしました。
【丸本館の食事】一人泊は朝食付きor素泊まりのみ。シンプルだけど美味しい田舎の朝ごはん
上述の通り一人泊の場合は素泊まりか朝食付きのみで二食付きのプランはありません。二人以上での宿泊だと二食付きも選べるようです。
食事はお部屋でいただくことができます。このお値段での宿泊なのに部屋食ができるの素晴らしすぎます。朝は8時で固定されているようで、チェックインの際に大丈夫か聞かれました。
そんな丸本館さんの朝食がこちら!




脚付きのお膳2つでの提供です。ザ・旅館の朝ごはんといった感じでとても美味しそうです。お米は足りなければおかわりを持ってきてくださるとのこと。


焼き魚に添えられているのは蕗味噌。定番の朝食かと思いきや、旬のものを使って季節を感じられるのが泣かせますね。


ヤクルトの奥に映っている蕨の煮物も春ですねえ。




群馬名物のこんにゃくとか、旅館ならではの名入りの海苔とか。ああ旅に来たなと思わせてくれるのものがずらりと並びます。
量は多すぎずかと言って少なすぎず、ちょうどよく満腹になりました。ネットの評判によると夕食も美味しいそうなので、次回は二人で泊まりにきて食事をもっと満喫したいです。
【丸本館の宿泊代金】一泊朝食つきで8800円
朝食付きで8800円
今回は朝食付きのプランを割と直前にじゃらんから予約して、8800円でした。超コスパというわけではないですがビジホも高い昨今、温泉が楽しめて朝ごはんがついて1万円を切る宿はやはりありがたいものです。
【旅の記録】渋川→高崎、高崎名物のパスタを名店「はらっぱ」さんで食べてきたよ
渋川駅→高崎駅→東京駅、とJRを乗り継いで帰ったのですが途中寄り道をして高崎駅で高崎名物のパスタをいただきました。高崎は昔から小麦粉の消費量が多く、パスタが馴染んでいったそうです。そうしていくつもの有名店が生まれたのだとか。


私は駅ビルモントレーの中にある「はらっぱ」さんで海鮮トマトパスタをいただきました。トマトソースがピリ辛で美味しかったです!
まとめ:現実逃避したい時に思い立ってふらっと泊まりたい、秘密にしたい宿


お湯も良く、都内からのアクセスもよく、宿の方も温かく、とても良い滞在になりました。豪華な温泉旅行というよりは、田舎の親戚の家に泊まりに来た感じ。日々の疲れを癒しに気負わずふらっと泊まりに来たい宿だなと思いました。
ドバドバとかけ流される黄金の湯が最高で、部屋数も少なく=宿泊者も少なく独泉できるチャンスも多いので温泉好きの方には最高の環境だと思います。
個人的にはお手洗いが男女共用だったのがちょっと気になりました。1階〜3階と各階にお手洗いがあったのでどれか一つだけでも男女別になると女性としては嬉しいなと思います。あとは超私情的観点からは一人泊でも二食付きのプランができたら最高だなあと思います。
とはいえ家族経営の小さめのお宿で、そもそも一人泊ができる&朝食つきプランがあるだけでも大感謝なのであります。