こんにちは、セキザキノア(@noah_sekiyama)です
ごく普通のOLの休日温泉一人旅を発信しています。
今回は北海道は函館市にある恵山温泉「恵山温泉旅館」さんに宿泊してきました。
- 石鹸が泡立たないくらいの強酸性のお湯が凄まじい湯量で掛け流されている
- 函館空港から車で約1時間とアクセス良好。公共交通機関でのアクセスも可能
- これでもか!というくらい海鮮が食べられる宿
恵山温泉旅館はその名の通り活火山”恵山”のふもとにある旅館です。かな〜りの強酸性のお湯だそうで、10円玉をお湯につけて擦るとあっという間にピカピカになるのだとか。今まで体験したことのないタイプの温泉に心踊ります。
もちろん「加温・加水・消毒・循環一切なし」。そして一泊二食付きで8950円。
全13室の旅館でご高齢のご夫婦がお二人で切り盛りされています。旅館の建物自体も昭和の香りが漂い、古さからくる劣化は否めませんし後述しますがシャワーがない(ホースはある)など設備はそこまで整ってはいない宿ですが、それでも温泉が素晴らしいですし海の幸がふんだんに使われた食事も美味しい宿です。
ちなみに12月から4月いっぱいお休みです。
あと、虫は多いです。山の宿だから仕方ない。私は虫は全然気にならないタチの人間なので問題なし。
とにかくあの強酸性の温泉はなかなかお目にかかれない代物ですので、温泉好きの方にはぜひお勧めしたい宿です。
北海道函館 恵山温泉旅館に女一人泊してきた
【北海道函館 恵山温泉旅館のアクセス】函館空港から車で約1時間。積雪時以外は運転しやすい道。公共交通機関でのアクセスも○
- 〒041-0523 北海道函館市柏野町117−150
- 函館空港から車で約1時間
- 公共交通機関でもアクセス可能
函館は東京からも飛行機で1時間程度でアクセスでき、景観が美しく、美味しいものが多いので好きな街です。
函館中心部近くの温泉地といえば湯川が有名ですが、湯川はお湯を循環させている宿泊施設が多いので個人的にはパス。
てなわけで今回も函館空港からレンタカーで出発です
今回はじゃらんでアップルレンタカーという聞き慣れないレンタカー屋さんで軽自動車を24時間レンタルしました。余談ですが、函館空港周辺のレンタカーは他の空港と比べて比較的高めだと感じました。24時間のレンタルで軽でも保証別で7500円以上する会社が多い中で、早くに予約したこともありアップルレンタカーさんはNOC補償込みで4950円で借りられました。
後から気づいたのですが、アップルレンタカーさんはあの中古車販売大手の”アップル”が運営されている会社のようで、だからなのか借りた車はピカピカで新しめのものでした。燃費も良かったです。
函館空港でレンタカーする人にアップルレンタカー、お勧めです
さて、函館空港から恵山温泉までの道幅が広く対向車もほぼ来ず、なんなら後続車もほぼ来ませんでした。山道らしい山道もなく、非常に運転しやすい道をスイスイ運転していたら1時間もかからずに恵山温泉旅館さんに着きました。
私は雪道は運転したことがないのでなんともいえませんが、積雪時以外はかなり運転しやすい道だと思います。
恵山温泉旅館さんの駐車場はこんな感じで、10台くらいは余裕で停められそうです。
また函館空港から恵山までは公共交通機関のみでアクセスすることも可能です。函館空港から20分ほど歩いた場所にある「志海苔」というバス停から1時間20分ほどバスに揺られ「恵山」で下車。そこから歩いて20分で恵山温泉旅館に到着できるとのことです。
入り口からは昭和の香りがぷんぷん!この感じ大好き。扉を開けるとすぐに旦那さんと奥さんが気づいてお部屋に案内してくださいました。
【北海道函館 恵山温泉旅館のお部屋】津軽海峡の見えるお部屋はリノベされていて過ごしやすい!
今回案内されたお部屋は2階の202号室。廊下と鍵からかなりの年季を感じます。
今回宿泊したのは「トイレ・洗面台共用」のお部屋。もちろん部屋風呂もありません。HPを見る限りおそらく恵山温泉旅館さんではお部屋にトイレと洗面台がついているところはなさそう。古い宿なのでそんなもんでしょう。
廊下は年季が入っていましたが、お部屋はリノベされているのか新しくなっていてきれいです。
何より驚いたのは景色の良さ。写真だと分かりづらいですが向こうに見えるのは津軽海峡ですよ✨紅葉もほぼ終わってましたがきれいです。
恵山温泉のある函館は道南に位置しており、北海道の中では温暖な気候ですが11月にもなるとかなり冷え込むようで、ファンヒーターを女将さんがつけてくださいました。
鏡台があるのは女子的に嬉しい(とは言っても旅先だとメイクは最低限になりますが…)。
浴衣はなぜか3枚も用意されていました。私はパジャマでないと寝られないので旅にもマイパジャマ持参派なので普段は浴衣は着ないのですが、まさかこの浴衣が後に役立つことになろうとは…
アメニティはバスタオル、フェイスタオル、歯ブラシセット。プチ秘境的なロケーションなので旅館名の入ったタオルは記念にもとっても嬉しい。
お茶はパウダータイプでしたが、存外これが美味しかったです。そしてみんな大好き源氏パイ。
お湯は魔法瓶に入れて女将さんが持ってきてくださいました。
ちなみに廊下にはウォーターサーバーがあり、お水とお湯を自由にいただけます。
《布団チェック》布団は自分で敷くタイプだが…
お布団はあらかじめシーツなどがセットされた状態で置かれています。引っ張れば簡単に敷けるタイプですね。
マットレスもあってシーツも洗濯してノリでバリバリ✨
なんですが……なんですが一つだけ気になることが。敷いてから気づいたのですが、かけ布団の下に毛布が。つまり直接肌に当たるところに毛布があるんです。
毛布って物にもよるけど簡単に洗えるものではないし、かけ布団も上に置かれているってことはかけ布団カバーもそんなに頻繁には洗っていないってこと…?(見た目じゃ判断し切れませんし、あくまで私の憶測です💦)
うーん、これはちょっといただけないなあ……。どうしようかなあと考えた挙句、浴衣を”かい巻き布団”のようにして挟むことにしました。(先述の通り私はパジャマでないと寝られないので旅館では浴衣はほぼ着ないのです。ですので余計に一枚おろしたわけではありませんので悪しからず)
シーツと枕カバーはノリでバリバリなくらいだし廊下にはウォーターサーバーまである心遣いなのに、どうしてかけ布団だけこうなった……せめて間に一枚シーツが挟んであれば良かったなあとここでちょっとテンションが下がりました。
まあ浴衣を間に挟むことで快適に爆睡したんですけどね!
《Wi-Fiチェック》Wi-Fi完備!でも楽天モバイルは電波が入らなかった
古い宿でオーナーさんがご高齢の場合、気になるのはWi-Fiがあるかどうか……恵山温泉旅館さんはネットの口コミも少なく、旅先でブログを書く身としては少々懸念していたのですが、ちゃんとWi-Fiありました!✨
速度も速く、ブログ執筆、プライムビデオダウンロードも問題なく👍
逆に私の楽天モバイルは電波がたまに入らなくなりました。
【北海道函館 恵山温泉旅館の温泉】10円玉もピカピカになるくらい強酸性の温泉がザバザバ掛け流し!温泉好きは是非一度入って!
恵山温泉旅館さんには内湯が男女それぞれ1つずつあります。
- 加温・消毒・循環・加水一切なし!
- 強度の酸性泉でレモンもびっくりの酸っぱさ!
- 約40度のぬる湯でのんびり入れる
- 24時間入浴可能
この日の女性の宿泊者は私だけということで、のんびり独泉することができました✨
お風呂は1階の朝食会場の奥にあります。ちなみにその途中に学校の流しを思い出させるようなシンクがあり、こちらが唯一の共用の流しです。(2階のトイレにも簡単な洗面台はある)
浴場の入り口には「酸性泉のため石鹸の使用はできません」の貼り紙が。そう、恵山温泉のお湯はpH2.2の強い酸性なので石鹸も泡立たないんです。
脱衣所は簡易的な感じで入り口そばにカゴが置かれている以外は真ん中にベンチ椅子がドーンと置かれているだけ。清掃状況はイマイチかも💔
脱衣所も冷えるのでファンヒーターが焚かれていました。
ちなみにお部屋と浴場にはドライヤーは設置されていないので宿の方にお願いして貸してもらう形になります。かなり旧式のドライヤーでしたが見た目に反して風量◎でした。素晴らしい。
では、お風呂にいざ行かん…!
脱衣所にいる時から音で感じてはいたのですが、ザバザバと物凄い勢いで温泉がかけ流されている……!
水道が2つあるだけでシャワーはありません。ですが、片方の水道にはホースが繋げられており、これで髪などを洗うことになります。(笑)
秘境的な宿ではシャワーがないことはたまにあるので(例:霧積温泉)個人的には特段問題なし。なんならホースで髪を洗うのは結構洗いやすかったです。
ちなみに水道からは真水が流れているので石鹸もシャンプーも泡立ちます。
シャンプー・リンス・洗顔料は置かれていましたが何故かボディーソープは置かれていなかったので持参の石鹸で体を洗ってからいざ入浴!
お!?結構ぬるい!多分40度くらいですんなり肩まで浸かれる温度。
それにしても物凄い量がかけ流されている……どうやら120L/分の湯量らしいです。
試しに湯口からお湯をすくって舐めてみると……びっくりするくらい酸っぱい!!!レモンくらい酸っぱい!!🍋
強酸性とは聞いていたけどここまで酸っぱいのか!そりゃ10円玉もピカピカになるわと一人で納得。
ちなみに温泉で顔を洗ってお湯が目に入ろうものなら、もう痛くて痛くて目が開けられないくらい酸っぱいお湯です。
写真だとわかりづらいですが、温泉成分で床に近い方の壁が濃く色づいていて上にいくにつれて色が薄くなっています。お湯の色はブドウジュースを薄ーーーくしたような感じ。滅多に見ない色ですね。
浴感としてはややピリリとした感じなのですが、ぬる湯なのでのんびり入ることができます。風呂上がりはお肌がサラサラに✨
滅多にない出会えない珍しい泉質のお湯でした!
24時間入れるから何回も入ってしまった✨
【北海道函館 恵山温泉旅館のお食事】海の幸をこれでもか!と使ったボリューム満点のお食事
夕食
夕食は18時頃にお部屋にお持ちしますね〜とのことでしたので17時50分からソワソワしていました笑。
一泊一万円を切る価格のお宿なのにお部屋でお食事がいただけるのはありがたいですよね…
18時になると女将さんがお食事を持ってきてテーブルに並べてくださったんですが…
なんてボリュームだ!!!!!!!お魚がたっぷり!!
私がいちいち驚いていると女将さんが丁寧にメニューを解説してくださいました。
まずはお刺身。なんとヒラメだそうです。
ヒラメのお刺身をいただくのは初めてですが、食感が強めで美味しかったです。
天ぷらは揚げたてを持ってきてくださったので熱々で美味しい…お芋、ピーマン、ナス、見えづらいですがイカでした。
これは私の持論なんですが、揚げたての天ぷらを持ってきてくれる宿はいい宿が多いです。
こちらはおっきいホッケ!知らなかったのですが恵山地区の沿岸は、太平洋と津軽海峡、双方の海流がぶつかりあう関係でホッケとタラの好漁場になっているんだそうです。
身が厚くて美味しいホッケでした。
お鍋はタラ・イカ・ホタテ。優しい味付けで美味しかったです。ホタテがちょっと東京じゃ食べられないようなブリブリでしたよ。
箸休めには大根の酢漬けと、大根おろしとナツハゼの酢の物。お魚たっぷりなのでお口直しにいい感じ。ナツハゼは初めて食べましたが甘い実を酢の物にしても美味しいですね✨
めちゃくちゃに大きいブリの照り焼き。やばい、お腹はち切れそう……
こちらは”タラのこっこ”。こっこ、とは子供という意味だそうで、確かによくみたら魚卵です、タラコです。
タラの切り身と白子の汁は椎茸や大根、ニンジンがたっぷりで美味しい…優しい味付けが疲れた体に染みます。
ご飯もお櫃でたっぷりいただきましたが、もう、とんでもないボリュームでお腹いっぱい…
これでもか!ってくらい美味しい海鮮がたくさん食べられて幸せ💓
朝食
夕飯を下げていただく時に「朝食の時間はどうしますか?」と聞かれました。私はこの手の質問がどうしても苦手なので、「な、何時くらいが…」と逆質問。
「7時半とか7時とかくらいですかねえ」とのお返事でしたので7時半でお願いしました。
朝食は1階の玄関目の前の食堂でいただきます。おそらくこの日の宿泊者は私の他に1人か2人だけだったようなので、誰ともバッティングすることなく一人で食堂で食事をいただきました。(朝風呂に行くときにおじさんがご飯を食べているのを目撃した)
食卓にはすでにトレーの上にいくつかの小鉢が並べられています。
ご飯と温かいお味噌汁、目玉焼き、焼きたてのお魚も持ってきてくださいました!
小鉢はほうれん草のお浸し、甘い煮豆、納豆、昆布そして明太子。田舎の朝食って感じがしてどれも素朴ながらも優しい味わいで美味しかったです。
お魚は引き続きホッケ!さすが産地。肉厚なホッケです。こんなホッケ東京で食べようと思ったら結構いいお値段しそう……贅沢だなあ。
目玉焼きはいい塩梅に半熟で美味しかったです〜!!
なんと食後には旦那さんがコーヒーまで出してくださいました。
こんなにお魚食べられて幸せ…💓
【北海道函館 恵山温泉旅館の宿泊代金(一人泊)】
一泊二食付きで8950円(+入湯税150円)
今回は全国旅行支援を利用して40%オフで宿泊することができ実際にお支払いしたのは5370円でした。これに加えて地域クーポン3000円分をいただきました🙏
ちなみにお支払いは現金のみですのでお気をつけください。
お布団問題こそあったものの、温泉は素晴らしいしお食事は海鮮がたっぷりでボリューミーですし8950円では安すぎるのでは??と思ってしまう宿です。
先述の通り雪の積もる12月〜4月はお休みされるそうなので、ぜひ温かい時期に訪問してみてください。
【一人旅オススメ度】★★★☆☆ 記憶に残るインパクト大のお湯。難易度はやや高めかも
- 記憶に残るすっぱ〜い温泉は滅多に出会えない代物
- 海鮮たっぷりのお食事はボリューミーで美味しい
- 一人泊でも二食付き1万円以下で宿泊可能!
女将さんも旦那さんもとても温かいお人柄で心温まる滞在になりました。
超酸っぱい強酸性の温泉は滅多にお目にかかれない代物です。目に入ると痛くて目が開けられない温泉に出会ったのは初めてでした。温泉好きは一度入る価値はあると思います。お食事も産地の利を生かしてこれでもかというほど新鮮な海鮮をいただけます。
函館空港から車で1時間程度で行ける温泉で、公共交通機関でもアクセス可能です。
ただ一方で設備が古かったり整っていなかったりもするので、泊まる人を選ぶのも事実かなと思います。特に世間一般の方が想像するような”温泉旅館”とは異なりますね。しかしある程度小規模な旅館や民宿、秘境的なロケーションに慣れている方、何より泉質にこだわった温泉旅をしている方にはこれほどまでにオススメな宿泊先はありません。
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