今回は伊東温泉の中でもコスパ良しの大東館さんに宿泊してきたのでレポートしたいと思います
大東館は150軒もの温泉旅館が軒を連ねる伊東温泉にある中規模の温泉旅館です
なんといっても”お風呂好きの宿”を歌っているだけあって3本の源泉を保有し、4つのお風呂を楽しむことができます
伊東温泉には安宿から高級旅館までたくさんの宿泊施設があるのですが、こちらの宿はとにかくコスパが良く、一人宿泊でも一泊朝食付きで6500円から泊まれるのです
- 一人宿泊でも朝食付きで6500円
- 毎分297Lも湧き出る源泉
- 都内からもアクセスの良い伊東温泉。駅から徒歩8分
お風呂好きの宿 大東館に一人で宿泊
都内からのアクセスも良く、大人気の温泉地、伊東
踊り子号に乗れば品川からたったの1時間10分ほどで到着できる非常にアクセスの良い温泉地です
有名温泉地だけに高級旅館から格安素泊まりの宿まで様々なジャンルの宿泊施設があるのですが、今回は一人宿泊でも6500円から泊まれる「お風呂好きの宿 大東館」さんにお世話になりました
外観はちょっと古めの温泉旅館といった感じ。熱海や伊東への社員旅行が盛んだった頃の面影があります
そして特徴的なのが、大東館さんでは夕食の提供を一切行っていないということ
旅館の食事といえば豪華な懐石料理などが頭に浮かびますが、それを一切なくすことで人件費や材料費を抑えリーズナブルな宿泊料金と経営を守っているのでしょうね
ただ伊東は観光地でもあるので、夕飯を食べられるスポットはたくさんあるので食いっぱぐれる心配はないのです
山奥の旅館などではできない経営方法で、なるほどなと感心しました
そしてもう一つの特徴は滞在可能時間が長いということ
- チェックイン 14:00
- チェックアウト 11:00
なんと最大で21時間も滞在できます
一泊してわかったのですが、どうやら大東館さんはリピーターがすごく多いようで14時にチェックインしてチェックアウトギリギリの11時まで滞在される方がすごく多いようでした
私は10時頃にチェックアウトしたのですが、その時間でもまだエントランスにはチェックアウトされていない方の靴がたくさん並べられていました
多くの旅館はチェックインが15時、チェックアウトは10時ということが多いのでそれに比べると大東館さんはのんびりステイできますね。リピーターさんが多いのも納得
そんな大東館さんに今回は女一人で宿泊してきたのでレポートしていきたいと思います
伊東温泉だと「ゲストハウス倭荘」さんもコスパが最強でおすすめです。一泊二食付き7700円〜。(2022.4追記)
【アクセス】★★★★★ さすが伊東温泉は抜群のアクセス。大東館は伊東駅から徒歩8分ほど
大東館はJR伊東駅から徒歩8分ほどのところに位置しています
伊東温泉自体が非常にアクセスの良い温泉地で、
- 品川から「踊り子」利用で1時間10分(4830円)
- 品川から普通電車でも2時間30分(1997円)
と都心からでも気軽に遊びに行ける距離にあります
普通電車でも2時間半程度でアクセスできるので予算と時間に合わせて普通電車と踊り子の使い分けをすることができます
私は普通電車でのんびり読書する時間が大好きなので今回は普通電車で伊東まで向かいました。熱海駅からJR伊東線に乗り換えて25分ほどで伊東駅に到着です
熱海に比べると旅行者も少なく「大人の温泉地」という感じが強いですね
伊東駅の出口は一つしかないのですが、その出口を出て右に進み、徒歩で8分くらいのところに大東館はあります
公共交通機関だけで簡単にアクセスできるのは、
車を持ってない&運転できない(ペーパードライバー)な私にとっては非常にありがたいです…
【宿泊料金】★★★★☆ 一人宿泊でも朝食付きで6500円!総じてコスパの高い宿です
冒頭でもご紹介しましたが大東館さんは夕食の提供が一切ない代わりにリーズナブルな宿泊料金で泊まることができます
私が今回泊まったのは「和室10畳(禁煙)バス&トイレ付」のお部屋で一泊朝食付きで6500円でした
実はさらにお安い洋室ベッドタイプのお部屋もあるそうなので、今度はそっちも試してみたい…
一人宿泊だと割高になりがちですが、朝食のみとはいえ一泊6500円で泊まれる宿は貴重です
ビジネスホテルと同じくらいの料金で温泉旅館に泊まれるわけですから
しかも大東館さんの場合は
- 一人宿泊でも10畳、広縁つきの畳のお部屋(部屋風呂も温泉)
- 貸し切り風呂も無料で入り放題
- 地元の野菜をふんだんに使った朝食
がついて6500円だったので総じてかなりコスパが高いと言えます
お部屋、お風呂、食事についてはこれから詳しく解説していきます!
- 宿泊費(一泊朝食付き)6500円(入湯税含む)
- 往復交通費(品川〜伊東温泉)3994円
- 夕食 1500円程度
合計 11994円
【部屋】★★★★★ 一人宿泊でも10畳の和室♪景色もバッチリ!Wi-Fiサクサク
私が今回宿泊したのは「和室10畳(禁煙)バス&トイレ付」のお部屋
6階にある「夢路」というお名前のお部屋でした
ただ603号室、とかじゃなくてこういう風にお部屋ごとに名前ついているとちょっとテンション上りませんか?
部屋開けて一言、「広っ!!!」
10畳+広縁ってこんなに広いの?しかも畳がビニール畳じゃなくて本物のイグサの畳です
お布団は元から敷いてあるタイプですね。最近多いこのタイプ、合理的で好きです
窓から外見て一言、「景色良っ!!!」
伊東の町が一望できるやんけ!写真には写りきらなかったけど、海もちょっと見えるやんけ!(ところで写真中央の空っぽのプールはなんなんだろう)
お部屋自体は普通の旅館の感じですね
建物自体が古いのは否めませんが、それにしてもよく掃除もされているし清潔感があります
家電類は節電のためかコンセントが抜かれているので使う時にコンセントを差し込みます
お茶セットですが、お菓子がなかったのはちょっと残念だったかも…ちょっとしたお饅頭とか落雁とかが意外と楽しみだったりするんだよね
宿泊費が安いのでなくても当然なんですけどね
浴衣は「大東館」とプリントされていて、結構使い込まれた感じ
このタイプの浴衣の帯、初めて見たかも!これって多分洗濯が簡単にできるタイプのものですね
旅館って基本的には丹前とか帯とかは滅多に洗濯しないと聞いたことがあるので、このタイプの洗える帯は清潔感あってGOODです
バストイレもついていますが、お部屋と同じく古いのは否めませんがキレイに掃除されています
お部屋のお風呂にはボディーソープやシャンプーはないので、使う時はフロントでもらう必要があります
ちなみにお部屋のお風呂なんですが、温泉が出ます
私は広いお風呂の方が好きなので使いませんでしたが、これなら生理中とかでも温泉が楽しめるなって思いました
洗面台はレトロな水色。壁のタイルもレトロですね
シンクのこの濃い水色って昭和を感じますよね
ドライヤーは古いタイプでちょっと残念ですが、風量などは普通にありました
ちなみに洗面台で使えるタオルが置いてありました。こういう小さい工夫、好きです。こういうので一気にQOL上がるし宿の評価も高まります
そしてWi-Fiも完備されていてサクサクでした。PCでブログを書いたり動画を見たりしましたが特に問題なく使えました
宿泊料金も安いし、これは数日間滞在してワーケーションなんかも可能ですね
あと個人的に評価が高かったのはテーブルの上のファイルの中に書かれていた「貸し出し可能品リスト」
何があるのかわかるのって実はとってもありがたい
有料・無料までしっかり書かれているのが顧客目線でいいと思います
私はPCで作業したかったので延長コードをお借りしました(フロントで言えば貸してもらえます)
あとは窓側の”広縁(ひろえん)”のスペースがあったのが、この料金クラスの宿にしては珍しいなと思います。一人宿泊で一泊1万円をきる宿の場合、どうして部屋が狭かったりちょっとした難点があったりするのですが、大東館さんは太っ腹にも「普通の旅館のお部屋」を提供してくれるのがありがたい
お風呂上がりのビールを広縁でいただける喜び!
お部屋はこの料金クラスとは思えない立派なお部屋でびっくりしちゃいました
一人宿泊で10畳はお殿様気分だね♪
【温泉】★★★★☆ 自家源泉3本所有!4つのお風呂が楽しめて貸切風呂も無料
大東館さんは”お風呂好きの宿”を謳っているだけあって温泉に本気です
自家源泉を3本所有し、毎分297リットルが沸出。泉質はアルカリ性の単純泉で、加温・加水・循環は一切していません。入浴で期待される効果は以下の通り
神経痛、消化器系疾患、関節痛、冷え性、疲労回復
そしてお風呂は4つあって全て源泉掛け流しです
- 大浴場(時間制で男女入れ替え)
- 五右衛門風呂
- 寝風呂
- 貸し切り露天風呂
大浴場以外は全て貸し切りなんですが、空いていれば誰でもいつでも入ることができます
ユニークなのが貸し切り風呂の使用状況が1階にあるランプでわかるということ笑
使用中だとランプが点灯します
面白くて画期的な仕組みですね!
《大浴場》時間制で男女入れ替え。流れ湯大風呂は大露天つき
大浴場は2つあるのですが時間によって男女入れ替えになります。露天風呂つきの京の湯は14時から22時までが女性、22時から翌朝11時までが男性利用です
可愛い暖簾もかかっているので間違えません
大浴場で面白いな、と思ったのがスリッパの管理方法
番号札をつけたりする旅館はたくさんありますが、大東館さんはなんとアニメのキャラで管理します笑
下駄箱の上のカゴの中にたくさんアニメキャラがいるので、そこから自分の好きなキャラ(別に好きなキャラじゃなくてもいい笑)を選んでスリッパに目印としてつけます
私は鬼滅の刃の煉獄さんを選びました
この方法はユニークだし、子供も覚えやすいだろうし、何よりちょっとテンションが上がるのでいい方法だなあ〜と思いました
さて、脱衣所は広くてよく掃除されている印象です。化粧水や乳液などのアメニティは一切ないので持参する必要があります。ハンドソープと消毒液が置かれていたのは時代ですね
ドライヤーは部屋にあったのより新しいタイプで風量もこっちの方がありました
まずは露天風呂つきの流れ湯大風呂から(14時〜22時が女性専用)
シャワーは確か7つくらいあったと思います。宿泊客の人数的にも十分な数ですね
シャンプーブースにはシャンプー・リンス・ボディーソープ・洗顔料のみおかれています。温泉といえば「馬油〇〇」とか「炭の××」みたいな商品が試せて、売店で買えますよという商売方法がよくありますが、脱衣所にも何もなかったし大東館さんはそういう商売は一切しない感じですね
個人的にはああいう温泉地にしかないスキンケア系を試すのが結構好きなのですが、買っている人見たことないしあんまり儲からないのかもしれませんね。管理費とか在庫とかもあるだろうし
生き残るためにあえて「やらないこと」を選択していくスタイルは、今後の温泉旅館経営の一つの方法でしょうね
内湯は温泉の温度「ぬるい」「あつい」で2つの浴槽に分けられています。導かれる温泉の量によって温泉の温度を調整しているそうです(加水は一切なし)
加水せずに温度を調整しているところにこだわりを感じます
まず「あつい」の方に入ったのですが、これが熱くてすぐに「ぬるい」の方に逃げちゃいました笑
露天風呂の外観はザ・露天風呂な感じで岩でできたお風呂です
露天の方が内湯より温度も低く、のぼせないのでゆっくり入っていられました
次に女性は22時から利用できる京の湯大風呂
こちらは内湯だけで、流れ湯の内湯とそんなに差はありませんでした
やっぱり広い大浴場こそが温泉の醍醐味!
おうちでは味わえない非日常感です
《五右衛門風呂》防空壕を越えていくとそこは…温泉でした
大東館さんの名物とも言えるのが防空壕を通っていく五右衛門風呂
こちらの防空壕は第二次世界大戦の終盤、昭和18年に作られたものだそうです。防空壕というにはかなり深くて、トンネルくらいの長さ・深さがありました
夏なのに防空壕の中はひんやりしていて、声も響くしなんだか不思議な感じです。70数年前には人を戦火から守るために使われていた防空壕の先に令和の今は温泉がある…なんとも不思議ですね
五右衛門風呂が2つ並ぶとかなりインパクトがありますね。お湯は浴槽の中から沸き出ています
浴槽が小さいので、入るとザッパーンと勢いよくお湯が溢れ出します(決して私が太っているわけではないはず笑)
五右衛門風呂のアメニティは大浴場と変わらず、必要最低限が置かれている感じです
お湯も大浴場より熱めなので、なんだか本当に五右衛門になって釜茹でされている気分笑
防空壕の中に五右衛門風呂…なんとも不思議な組み合わせです
防空壕の中にあるからなのかかなり湿度が高く熱気もこもりやすく、
五右衛門風呂は長居はできませんでした
《寝風呂》浅めの浴槽で寝ながらのんびり…したかった
五右衛門風呂の隣にあるのが寝風呂です
名前の通り、浴槽が浅めなので寝ながらお風呂を楽しめるというもの。ちょっと箱っぽい浴槽が特徴的ですね
首から下が全部つかりますから温泉の温度はちょっと抑えめでした
それでものぼせやすい私はすぐにのぼせてしまって、すぐにギブアップです笑
昔からスーパー銭湯の寝風呂系苦手だったんですよね…
《貸し切り露天風呂》駐車場の真横、住宅街の真ん中に露天風呂は解放感がすごい!笑
大東館さんの温泉の中で私が一番気に入ったのは貸し切りの露天風呂です
貸し切り露天風呂に行くには一度エントランスから外に出る必要があります。エントランスを出て右にいくと「貸し切り露天風呂」の文字が
そんでもって10歩くらい歩いた所にあるこちら左奥の建物が、貸し切り露天風呂の入り口です
駐車場の真横ですやん!!!笑
え、露天風呂ってこんなあけすけな場所にあっていいの??笑
ちなみに大東館さんの周りは普通の住宅地です笑。なので余計に「こんなところに露天風呂が!?」感が強いです
(高い建物はないので外から見られる心配はないのでご安心を)
貸し切り露天風呂には洗い場がないので、利用の際には先に別のお風呂で体を洗っておく必要があります
今写真を見て気づいたけど、脱衣所のカゴの横に殺虫剤がありますね…外だしそりゃ出るよね、虫
裸になってから改めて、「ここ住宅街なんよな…私こんなところですっぽんぽんで大丈夫なんか…」と思ってしまいました(答え:見えてないから大丈夫)
湯船の大きさ的には3畳くらい。小さめのプールくらいの感じです
貸し切り露天風呂のプライベート感+露天風呂ののぼせにくい感じ=最高です
誰も見てないし誰も入ってこないから、スマホ持ち込んでぽちぽちしながらのんびり過ごしました
貸し切り露天風呂は気に入りすぎて夜も利用しましたが、夜は夜で星が見えたり、周囲の音がさらに静まったりしてとても素敵でした
この露天風呂に入るためにまた大東館に泊まりた〜い!
【食事】★★★☆☆ こだわり朝食は地元野菜たっぷりボリューム満点!
さて、先述したように大東館さんでは朝食のみ提供されています(夕食の提供は一切なし)
そしてその朝食の評判がすこぶるいいのです
朝食にはチェックイン時に渡された朝食券を持参します。会場は1階のフロント前でビュッフェスタイルでの提供です
野菜は伊東で作られたもので、こんな可愛い説明も
なんだか幼稚園時代(20年前)を思い出すデザインだな…
この日の日替わりメニューは
- ハッシュドビーフ
- 油揚げの長芋包み煮
- 水菜とイカのサラダ
主食はパンのみです。ご飯の用意はありません(コスト的な問題かな?)
好きなものを盛っていったらなかなかのボリュームになっちゃいました!
パンはトースターで焼けるし、コーヒーはインスタントではなくちゃんと淹れたものでした(コーヒー好きだからうるさい私)
どれも美味しくて朝から満腹幸せ。特に水菜とイカのサラダは意外な組み合わせにびっくりしたのですが、とてもおいしかったです
それにやっぱりお野菜が新鮮でシャキシャキしていました〜!地産地消は素晴らしい!
ビジネスホテルと変わらない料金で泊まれて、源泉掛け流し温泉で、しかもこだわり朝食が付いてくるなんて、なんかラッキーな気分です
朝から野菜をたくさん食べれてなんだかいい気分〜!
【一人旅オススメ度】★★★★☆ 大東館は肩肘はらず気軽に利用できる温泉宿。初めての一人旅にもオススメです
【総合点】
初めての一人温泉旅に激推ししたいお宿です。夕食がついていないので、金曜日の夜に早めに家か職場近くでご飯を食べてから伊東に来て宿泊。一週間の疲れを温泉で癒して、土曜の朝は野菜たっぷり朝食をいただいてもうひと風呂…のんびりチェックアウトなんてのもいいかも。
とにもかくにも都内から簡単にアクセスできて交通費も安い、そして宿泊費も安いので思い立ったら気軽にこられる温泉でもあります。
一人で宿泊されている人も結構いましたし、仲居さんもいないカジュアルな宿なので「一人で温泉は人の目が気になる…」なんて方にもオススメです。(私以外にも若い女の子が一人で泊まっていました)
伊東は熱海みたいにワイワイしたグループ旅行者の少ない落ち着いた温泉地なのでその点でも一人旅にオススメ
アクセスのしやすさ
アクセスのしやすさは抜群!品川から踊り子で1時間10分、普通電車でも2時間20分。伊東駅からも徒歩8分でアクセスできるので交通費もかかりません笑
料金
一人宿泊でも一泊朝食付きで6500円で泊まれる高コスパ宿。できれば完全素泊まりでさらに安いプランがあると嬉しいかもしれない
温泉
4つのお風呂が楽しめて貸し切り風呂も無料で使えます。名物の五右衛門風呂は一度入ってみる価値あり。個人的には貸し切りの露天風呂が好きでした
部屋
この料金でこのお部屋!?と驚くレベル。掃除も行き届いていますし、部屋のお風呂でも温泉が楽しめます。Wi-Fiもサクサク、無料貸出アイテムも充実しているので長期滞在やワーケーションもいいかも
食事
朝食のみの提供ですが、地元野菜をふんだんに使った手料理はどれも美味しい。豪華さはないもののほっこりできるお料理です
同じ伊東だと「ゲストハウス倭荘」さんもコスパが最強でおすすめ。一泊二食付き7700円〜。
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