こんにちは、セキザキノア(@noah_sekiyama)です
ごく普通のOLの休日温泉一人旅を発信しています。
大分県は竹田市にある長湯温泉「かじか庵」さんに宿泊してきました。
- 日本一の炭酸泉「長湯温泉」の源泉を泉質にこだわって100%掛け流し
- 湯の花バリバリ!な濃ゆ〜〜〜い温泉
- 一人泊でも二食付き1万円から宿泊可能
「加水・加温・循環・消毒一切なし!」を誇りにされている素敵な宿です✨
ぬるめの炭酸泉は日本一の自称に恥じないくらいフレッシュで素晴らしい泉質で時間と心と体を溶かしていきました……
長湯温泉 かじか庵
長湯温泉 かじか庵に女一人泊してきた
長湯温泉 かじか庵のアクセス
- 大分県竹田市直入町大字長湯2961
- 大分空港から車で1時間40分
- 公共交通機関だけでのアクセスは難しい
長湯温泉は大分空港から車で1時間40分程度の位置にある山間の温泉地です。
大分空港からは有料道路を使っても使わなくても同じくらいの時間で着きます。
残念ながら公共交通機関だけでのアクセスはかなり困難。熊本空港からだと竹田市までの連絡バスがあるようなのですが、そのあとはタクシーでのアクセスになりそうです。
てなわけで今回も大分空港からじゃらんでレンタカーしました。
じゃらんレンタカーはクーポンが出ているタイミングだと楽天レンタカーよりも安くなることが多いです
大分空港からは別府、大分と超えて山道を走ったところに長湯温泉はあります。山道といってもしっかり車線もありますし舗装もされているので運転下手な私でも問題なく運転できました。
「芹川」を越えたところに今回お世話になるかじか庵さんはあります。
日帰り入浴も受け付けているので駐車場は広めです。よっぽどのことがない限りは満車にはならないと思います。
受付で簡単に宿の説明を受けてお部屋に案内していただきました。
長湯温泉 かじか庵のお部屋
今回予約したのは「訳あり別館WCなし」のお部屋。
かじか庵さんのお部屋の中で一番リーズナブルなお部屋です。
夕食をいただく大広間を進んでいったところにある建物でした。増築かな?
- 和室6畳。トイレは共用だが洗面台はあり
- 眺望はなし!
扉を開けると広々とした玄関部分が。
コートなどを吊るせるスペースがあり、タオルとバスタオルのセットが網の袋に入って置かれていました。
この網の袋がとっても便利だったので自前のを用意したいなと思いました!
隣のカラーボックスの上の籠には浴衣が入っていました。
アメニティ類は歯ブラシ、ヘアブラシ、コットン・綿棒・ヘアゴムのセットです。
トイレなしのお部屋ではありますがお部屋の中に洗面台はあります。洗面台があるだけで一気にQOL上がりますよね〜〜
ドライヤーはお風呂に置かれているのでお部屋にはありません。
お部屋自体は6畳間の和室でこじんまりしています。ですが必要なものは全て揃っていますしとっても綺麗にお掃除もされていました。
テレビ台の中にはケトルと虫のスプレーと「おんせん県おおいたの飲泉スポット30」という本が置かれていました。
この本が温泉好きとしては非常に面白くて買いたかったくらいです。温泉の効能はもちろんですが飲泉の許容量なんかも各飲泉スポットごとに書かれていてここまで飲泉に拘って書かれた本は他にはないのではないかと!
お茶セットのポットは沸かしかえしはできないタイプ。だからケトルが置かれているわけですね。
お菓子は柚せんべいでした。
さて、窓の外の景色ですが……ほぼないです。
「訳あり別館WCなし」の予約ですし、予約ページにも眺望がない旨はしっかり書かれているので問題なしです。
個人的にはよっぽど景色の良い場所でもない限りそこまで部屋からの景色には拘らないタイプなので眺望なしとありで値段が違うなら迷うことなく眺望なしを選びます。
《布団チェック》やたら高反発な寝やすい布団
お布団はチェックインからチェックアウトまで敷きっぱなしです。
ただの布団と思いきや、この布団がびっくりするくらいの高反発!そして寝やすかったんです。
最初見た時は「あ〜布団1枚か……これは薄くて寝づらいかもなあ」と思ったんですが全くそんなことなく1枚でも十分すぎる寝やすいお布団でしたよ!
《Wi-Fiチェック》
Wi-Fiは各部屋にあります。速度は問題なし!サクサクです。
ただ、お部屋ごとのWi-Fiなので共用部分ではWi-Fiは入らなくなります。
長湯温泉 かじか庵の温泉
かじか庵さんには男女別の大浴場と露天風呂、そして貸し切りの家族湯と岩盤浴があります。
- 加温・消毒・循環・加水一切なし!
- 独自システム「底入れ・底出し」で温泉の鮮度にこだわる
- 飲泉も可能
- 宿泊者の特典で家族湯か岩盤浴を1時間無料で使える
- 入浴時間は夜は11時まで、朝は6時から8時までと少し短い(特に朝)
朝の入浴時間が短いのが残念ではありますが、かなり泉質にこだわっているので温泉のフレッシュさはピカイチでこれぞ名湯と言いたくなるお風呂でした。
ちなみに大浴場にあった成分表にはしっかりと「加水・加温・循環濾過・入浴剤・消毒なし」の表記がありましたよ✨
まずは宿泊者特典の家族湯へ
家族湯の入浴時間 チェックイン〜22時まで
先述の通り、宿泊者は家族湯 or 岩盤浴のいずれかを1時間利用することができます。
特に予約は必要なく、入りたい時にフロントに行って空いていたら鍵をもらえるという仕組みです。
私は銭湯もサウナも岩盤浴も大好きな人間ではありますが、せっかく九州の温泉まで来たのでここは1ミリも迷わずに家族湯をチョイス。
家族湯は2つあるようなのですが、今回は「もみじ」の方を利用します。
扉を開けると畳敷きの広々とした脱衣スペースが。貸し切りということでちょっと広め&豪華めなのも嬉しいところ。
私は人目がない自宅では平気で服を脱ぎ散らかす人間なので、畳敷きのこういう脱衣スペースが大好きなのです……
洗面台と服をかけておけるラックもあり、プライベート感があっていいですね。
ちなみにこのドライヤーの風力は「まあOK」でした。(毛量多い族より)
浴室と脱衣スペースはガラス戸で分けられており、脱衣スペースではエアコンもかけられます。
浴室はこんな感じ。家族湯ということでやや小さめではありますが、大人2人と未就学児2人くらいならギリギリ入れそうなサイズです。
シャワーは1つですが、POLAのシャンプー、リンス、ボディソープがおかれていました。
よくビジホで見るタイプのシャンプーですね。
さて!肝心のお風呂です!
浴槽を覗き込んでみると、何と大量の湯の花が浮かんでいるではありませんか!
しかもこの湯の花、ふわふわ系ではなく「バリバリ系」。強いタイプです。
実は長湯温泉のお湯はこのバリバリの湯の花が有名なんです。カルシウム系の温泉成分が固まってできたもので水面をびっしりと覆っています。
外の景色は中庭?に面して入るものの、温泉の機械がどうしても視界に入ります(笑)
ちなみに浴室のどこにも湯口が見当たらないのは、かじか庵さんが「底入れ・底出し」という方法をとっているからです。
下から新しいお湯を入れることで常に熱い新湯が浴槽全体に行き渡る仕組みだそう。こういったちょっと特殊な温泉の投入方法を採用している宿の泉質へのこだわり、大好きです。
では、いざ入浴……!
温泉の温度はややぬるめ、おそらく40度くらいでしょうか?熱すぎずぬるすぎずのいい塩梅です。
まだ日のでている時間でしたので、日光と中庭の緑がとても美しいです。
浴槽の底の方を触ってみると何だかザラザラした感触が……
大量の湯の花だーーーーーーー!!!
しかも握りつぶすと「シュワシュワシュワ〜〜」と音を立てるんです。
炭酸系のお湯なのですが、気泡が付いたりしゅわしゅわ感を感じることはないなあと思っていたらこんなところに炭酸の落とし穴が!笑
お湯自体はややぬるめなのですが、炭酸の効果なのかポカポカに温まりました。
1時間の入浴時間は髪を洗ったり乾かしたりという時間を入れてちょうどいいくらいでした
サウナもある大浴場
大浴場の入浴時間 夜は23時まで。朝は6~8時までと短い
先ほどご紹介した貸し切り風呂の隣に、男女別の大浴場があります。
ちなみに廊下には湯上がり後にのんびりできる畳敷きのスペースがあったり、冷た〜い天然の湧水をいただけるコーナーがあります。
かじか庵さんは全9室の小さめのお宿ではあるものの、日帰り入浴も受け付けているためか脱衣所は広めです。
ちなみに宿泊者にはこのような番号付きの電子キーがチェックインの時に渡されて、脱衣所にある対応する番号のロッカーが使える仕組みです。色々温泉にはいっていますがこの仕組みは初めて。盗難防止にはかなり効果がありそうです。
ドライヤー&洗面スペースも3つあり、メイク落としも設置されていました。日帰り入浴だったらこの配慮はとってもありがたい。
洗い場はおそらく10個以上はあったかと……!これだけあれば混雑することはなさそうです。
というより、滞在中に大浴場で別の方に遭遇することはほとんどありませんでした。
かじか庵さんには露天風呂がついているお部屋もいくつかありますし、先述の通り宿泊者は貸し切り風呂も1回使えるので大浴場に入りにくる人が必然的に少ないのでしょうね。
日帰り入浴の方がいる時間帯は何人か脱衣所でお見かけしましたが、夜はずっと誰も来ず、1時間くらい独泉してしまいました。
お風呂は内湯と露天に分かれており、またサウナ室もあります。ですが女湯には水風呂はありません。男湯には水風呂もあるようなので、昨今のサウナブームで女性のサウナーも増えているので女湯にも水風呂もお願いします……
露天風呂
まずは露天から。源泉温度があまり高くないこともあり、冬季は露天風呂はクローズされてしまうそうです。
写真手前の浴槽の方が温度が高く、奥の方が低かったです。
こちらも「底入れ・底出し」方式ではあるものの、湯口もあり飲泉ができるようになっています。
飲んでみると鉄分をしっかり感じるえぐみのあるお湯でした。
温度としては40度あるかないかぐらい?露天ということもあり風にあたれるので長いこと入れます。
奥にある温度低めの浴槽は個人的にはぬるすぎたので手前の熱めの方にメインで入っていたのですが、日本一の炭酸泉を誇る長湯温泉のお湯だけあって体は芯からぽっかぽかに。
内湯
こちらは内湯。
貸し切り風呂と同じ「底入れ・底出し」方式なので湯口は見当たりませんが、こちらも水面にはバリバリの湯の花が。
こちらの方が内湯よりも温度が高く、また寝転がって浸かれるスペースもあって最高でした。
入浴後はお肌がモッチモチのツルッツルになり、しかも帰宅してからもかなり長いこと続いたんです!長湯温泉の美肌効果侮りがたし!
時間と体が溶けていく素晴らしい温泉でした……
長湯温泉 かじか庵
長湯温泉 かじか庵のお食事
チェックインに時に夕食の時間の説明があり、18:00から20時の間で用意可能とのことだったので18時でお願いしました。
夕食は宿泊棟の1階にある大広間でいただきます。
夕食
個室ではないですが、高めの衝立があり他の宿泊客の方の姿は全く見えないようになっています。
飲み物のメニューはテーブルに置かれていました。
大分は麦焼酎が有名ですが用意されていたのは二階堂だけだったので今回は生ビールをいただくことにします!
アサヒスーパードライです!美味しい〜〜!
小さなおかずが可愛らしい籠に入っておかれています。陶板焼きの用意もされていて自分でタイミングを見てチャッカマンで火をつけて良いそう。
籠の中のおかずたち。奥に見える白いグラスに入った飲み物は食前酒(ノンアル)の甘酒です。
食前酒いただきます!(先にビール飲んでしまったけども……)
右は柔らかめに煮たキクラゲをカラシと和えたもの。キクラゲとカラシって初めての組み合わせだったのですがカラシのツーンとした風味とキクラゲのコリコリとした食感がよくマッチして美味しかったです。
こちらは鯉を使ったサラダ。鯉といえばあらいが一般的ですが、洋風なドレッシングとサラダと一緒にいただくことで更に食べやすくなっていました。
夏野菜のモロヘイヤとオクラのネバネバ和え。野菜が多めなのも嬉しいとことです。
どのおかずも丁寧に味付けされていて工夫されていて美味しかったです。
お刺身も持ってきていただきました。
お刺身はカンパチ、イカ、マグロ。長湯温泉のある竹田市は山間の集落ですが、車で少し降ったところには海もあるので海鮮が美味しい!マグロは冷凍かと思いますが、イカは身が厚くて味が濃厚でしたしカンパチはみがブリブリでした!
途中で持ってきていただいた茶碗蒸し。熱々です!中にはエビも入っていてちょっと豪華な茶碗蒸しでした。
そしてこれがめちゃくちゃ美味しかったヤマメの唐揚げ!!
熱々を持ってきてくださるんですが何と頭から全部食べられるんです。全体的にサクッと揚がっていて、でも身はふわっと。ヒレのあたりはパリッとしていて本当に美味しかったです!
ビールに合う合う……
そんなこんなで陶板焼きも出来上がりました。
牛は多分和牛かな?脂がのっていて柔らかくて美味しい……。
お肉の脂がお野菜にも回っていて美味しくいただきました。とうもろこしがすごく甘かったです!
あれ、お米なくない?と思った方正解です(笑)パクパク食べている間にお腹がいっぱいになってしまったのでご飯はパスしました(私の食べるスピードはとても早い)。
デザートは果物。3種類もあるの嬉しいところ。今年初のブドウをいただきました。
全体的にしっかり手の込んだお食事だなあという印象でした!ボリューム的にはやや少なめですが、女性や少食の方には満足感を持ちつつ食べ切れるちょうど良い量だと思います。
男性にはやや少ないかもしれないので、早めにご飯をリクエストするといいかもしれません。
朝食
朝食は1階部分にあるレストランでいただきます。一般の方にも解放されており、ランチや夕食の提供もしているようです。
朝食は7時半から9時の間でお好きな時にと言われていたので、朝風呂を堪能してから8時過ぎ頃にいただきました。
窓側の席はよく外が見えて景色が良いです。あらかじめ朝食のトレーがセッティングされてあり、後からご飯のお櫃やお味噌汁などを持ってきていただきました。
ご飯はお櫃にたっぷりいただけて自分で盛ります。
メインは蒸し野菜と(ピーマンは生でした)見えづらいのですがソーセージと鯖。
この鯖がよく脂がのっていてとっても美味しかったです!旅館ってだいたいシャケのことが多いので、別の魚がでてくると一工夫を感じますね。
しかも焼き魚とソーセージだけではなくて蒸し野菜が付いているのもヘルシーで嬉しい。かぼちゃとサツマイモが甘くて美味しかったです。
こちらは旅館の定番、温泉卵と冷奴。冷奴が大きい!そして温泉卵は黄身が硬めで好みでした。
たっぷりのサラダとお味噌汁。お味噌汁の中には菊芋?の薄切りが入っていました。
お腹が減っていたのでご飯大盛りで(笑)
手前に写っているのはきゅうりではなく、「ウリの漬物」です。珍しい。写真右奥の酢物がさっぱりとしていて、脂ののった鯖との相性が良かったです。
納豆は大粒で田舎らしさを感じます。
食後にはヨーグルトを持ってきてくださいました。
かじか庵さんのお料理は「ひと工夫されているなあ」と思うものが多かったです。
例えば先述の鯖も、鯖単体で出しても十分なのに加えて蒸し野菜の付け合わせがあったりするのが嬉しいですよね。
量も適量で、「食べすぎた…動けない…」という罪悪感がなく、野菜が多いのでヘルシーなのも嬉しかったです。
ご馳走様でした!
長湯温泉 かじか庵の宿泊代金(一人泊)
一泊二食付きで10500円+入湯税150円
(1000円分のクーポン利用)
今回もじゃらんの1000円オフクーポンを利用しましたので本来は11500円の料金のところ10500円をお支払いしました。
今回私が止まった訳ありのお手洗いのないお部屋が一番安いお部屋ですが、景観は望めないものの個人的には十分でした。
お食事やお部屋まで考えるとそこまで割安感はないものの、妥当な料金設定かなあと思います。
(大分や鹿児島にはビックリするコスパの宿がたくさんあるので…)
長湯温泉 かじか庵
宿をチェックアウトした後はかの有名な「ラムネ温泉」に行ったり…
通常の入浴料は500円ですが、長湯温泉に宿泊していた人は200円で入ることができます!宿の領収書とかをスタッフさんに見せれば大丈夫です!
こちらもかの有名な「ガニ湯」。こんなに外から丸見えで誰が入るんだろう…
ガニ湯をさらに奥にいったところにある「湯乃原天満社」。境内には湧水があり自由に汲めるのですが、お水とってもおいしかったです……!
長湯温泉、とってもいいところで個人的に結構好きな温泉地でした。ぜひまた行きたいです。
【一人旅オススメ度】★★★★☆ 貸し切り風呂が1回無料で使える一人旅でも泊まりやすい宿。食事も温泉も満足度が高い
- お肌が柔らかくスベスベになる絶品の炭酸泉
- ちょうど良い量の美味しい食事
- 一人泊でも二食付き1万円から宿泊可能!
今まで行った温泉の中で一番美肌効果を感じたかも!
できれば週一で通いたいくらい素晴らしい温泉でした〜!
日本一の炭酸泉を泉質にこだわって100%源泉掛け流ししているのでそりゃそうか!笑。長湯温泉は場所によって源泉温度がかなり違うそうなのですが、かじか庵さんは比較的ぬるめなのでゆっくりじっくり入ることができます。そのため冬場は露天風呂は温度が低すぎるので使えないそうなのでそこは注意が必要かも。(ちゃんとHPに説明書きあります)
お料理やお部屋はお値段的にはまあ妥当かなという感じでめちゃくちゃコスパがいいというわけではないです。ですが二食ついて一人泊でも1万円から泊まれて、お食事も手の凝ったものが多いので満足度は高いと思います。
公共交通機関でのアクセスが難しいのは難点ですが、その点を加味してもぜひまた再訪して今度は連泊したい宿です。
長湯温泉 かじか庵
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