こんにちは、セキザキノア(@noah_sekiyama)です
OLの休日温泉一人旅を発信しています。
今回は群馬県中之条町は四万温泉にある「湯の宿 山ばと」さんに一人泊してきました。
- 温泉、料理、お部屋のクオリティーが総じてとても高い
- 100%掛け流しの温泉は貸し切りで楽しめる
- 一番安いプランでも食事が豪華で美味しい!
全6室という小さなお宿でお風呂は貸し切り、食事も個室ととにかくプライベート感が保たれる素晴らしい宿でした。他の宿泊者の方と鉢合わせることもなく、一人旅専用のお部屋もあり大人ののんびり旅行にはぴったりな宿だと思います。
四万温泉大好きな私ですが、またお気に入りの宿が増えてしまいました!
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四万温泉 山ばとに一人泊
【山ばとのアクセス】四万温泉の中心地からは徒歩20分と少し離れている。送迎もある模様
- 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉4358-11
- 東京から四万温泉までは高速バスで5〜6時間
- 四万温泉の中心地から徒歩20分強
今回はなんと羽田空港からの出発です。とは言ってももちろん飛行機ではなく、第3ターミナルに隣接する羽田エアポートガーデンのバスターミナルに向かいます。
まずは京急かモノレールを第3ターミナルで降り、到着フロアから標識に従ってエアポートガーデンに向かいます。
今まで東京方面から四万温泉への高速バスは東京駅発着しかなかったのですが、どうやら2023年の11月から関越バスが「伊香保四万温泉号 羽田線」の運行を始めたとのこと。羽田と四万温泉を直行で結ぶのではなく、東京駅や川越を経由しての運行なのですが羽田空港を利用する外国人のインバウンド需要を狙った路線のようです。
ピッカピカの羽田エアポートガーデンのバスターミナルですが利用者は私以外は見かけませんでした。10時20分発の関越バスに乗り込みます。
高速バスあるあるですが充電ができないことも未だに結構あります。長いバスでの移動では音楽を聞くのも動画を見るのもスマホが必須ですから、念の為モバイルバッテリーを持っていると安心です。
モバ充はコードなしタイプが便利
バスは途中東京駅に寄って乗客を乗せ、定刻通り15時30分に四万グランドホテルに到着しました。
山ばとさんは四万温泉のひなたみ地区にあり、グランドホテルや積善館のあるいわゆる中心地からは徒歩20分ほどの距離にあります。お天気なら四万川の四万ブルーが楽しめるところですが、この日はあいにくの曇天。昨晩の雨で濁ってしまった四万川を横目にえっちらおっちらと歩いて行きます。
道中は多少の坂はあるものの、問題なく歩ける範囲でした。そんなこんなで山ばとさんに到着。
全6室のこじんまりとした宿ですがしっかりとした木を使った温かみのあるロビーです。お土産も販売されていました。チェックインを済ませ、食事の時間やお風呂の案内をしていただきます。
ここで驚いたのが朝食の卵をどうするかを聞かれること!うろ覚えですがだし巻き卵、温泉卵、目玉焼きから好きなものを選べます。
私はだし巻き卵をチョイスしてお部屋へGO!
【山ばとのお部屋】一人旅プランの部屋は「訳あり」。しかしお風呂の真横という好立地!
一人旅プランで宿泊できるのは「訳あり」のお部屋。まずはロビーから一階下に下ります。
今回宿泊する101号室はこの暖簾の奥のお部屋です。
訳ありの理由はそう、お風呂の真横のお部屋なんです(写真右側がお風呂)。宿側からするとシャワーや排水の音がうるさいかも…とのことですが、風呂好きにとってこんな素晴らしいロケーションのお部屋はありません。正直、お風呂の音も全く気にならなかったしお風呂にアクセスの良いお部屋にお安く泊まれてラッキーでした。
お部屋は6畳の和室です。広縁などはなくこじんまりした造りながらも大変綺麗に清掃されており、また必要なものは一通り揃っています。
入り口部分に洗面台、冷蔵庫、そしてタオルかけがまとまっています。ペットボトルのお水も1本いただけてありがたい限りです。
冷蔵庫の中にはよく冷やしたお水と、紫蘇ジュースの用意がありました。
団扇が用意されていたり、インテリアが和モダンで統一されていてとてもおしゃれです。
お茶菓子は四万温泉の萌えキャラがプリントされたクッキー。曇りとは言え暑い夏の日に外を20分歩いてきたので、冷蔵庫に用意されていた冷たい紫蘇ジュースがとても美味しく感じられました。ポットはケトルでしたので保温はできず都度沸かします。
山ばとではスリッパはなく、チェックイン時に好きな靴下を選んでそれを館内で履くタイプでした。可愛い和柄もあったのですが、なんとなくでグレーのシンプルなものをチョイス。
館内着は浴衣ではなく作務衣です。私は浴衣でどうしても寝られない人間で、旅館だろうがホテルだろうがどこに行くにもいつもパジャマを持参しているので上下セパレートの作務衣なのはとても嬉しい!
アメニティの歯ブラシ、ブラシ、そしてボディウォッシュスポンジがお風呂用のカゴに入っているのもとてもおしゃれ。
ちなみにこちらの訳ありのお部屋はお手洗いは共用になります。しかしお部屋を出て真横にお手洗いがあるので全く問題なし。お風呂側からみても暖簾の奥にお手洗いがあるので、多分他の宿泊者の方は気づかないんじゃないかなと思います。
お手洗いは男性用の小便器もありましたが、大元のドアに鍵もかけられますのでまあ問題なしかな。
《布団チェック》チェックインから敷いてある
布団はチェックインの際から敷いてあり、翌朝は朝食の際に片付けてくださるのですが札をドアにかけておくことでチェックアウトまで敷きっぱなしにしてくださる合理的なシステム。
《Wi-Fiチェック》動画視聴も問題なし
Wi-Fiは動画視聴、ダウンロード共に問題のないスピードでした。
【山ばとの温泉】循環濾過加温加水一切なしのパーフェクト!3箇所の貸し切り風呂で四万の温泉を堪能
- 循環濾過加水加温一切なしのパーフェクト
- お風呂は3箇所、全て貸し切りで利用できる
- 夜通しで入れ、空き情報はネットで確認
お風呂は3箇所あり、全て貸し切りで利用できます。全6室に対して3つのお風呂という好待遇です。
ちなみにお風呂はこのQRコードからネットで予約、空き情報を確認することができます。
満室時にはとても便利だと思うのですが、私が滞在した時はお客さんが少なかったこともありネットは結局使いませんでした。
お風呂前の廊下にはシャンプーバーがありました。お風呂にももちろんシャンプー類は備え付けられていますが、好みに合うシャンプーを選べるサービスがあるのは気が利いているなあと思います。
またお風呂前の共用スペースにはマッサージチェアと無料の麦茶がありました。冷蔵庫に入ったドリンクは有料で、何を何本とったかを紙に書きチェックアウトの時に自己申告する仕組みです。
3つ全てのお風呂に分析表がありましたが同じ内容でした。四万温泉のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で加温加水循環消毒濾過一切なしのお湯です。この分析表の作成時には加温と循環濾過があったそうなのですが、湯使いを改善し今は一切ないとのこと。実際に私が入浴しても一度浴槽に注がれたお湯は完全に捨てているのを確認していますし、宿の方にも確認しましたが100%完全放流式とのことです。
まずはお風呂が3つ並ぶ中で真ん中にある「こしきの湯」に入りたいと思います。
貸し切り利用なので脱衣所は比較的こじんまりとしています。
アメニティはメイク落としや洗顔料、化粧水そして男性用スキンケアまで揃えてあるなかなかのラインナップです。
お部屋にもドライヤーがありましたがこちらにも備え付けられていました。
お子様用の小さい風呂椅子とおもちゃ、そして自由に使えるタオルがありました。このタオルは使ったら下にある箱に入れて宿の方が回収してくださるタイプです。
では、いざ扉を開けてお風呂へ…!
シャワーは2つありシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、洗顔料、そして温泉旅館でよく見かける炭の石鹸がありました。
湯口は温泉成分で真っ白!!結構な湯量がかけながされています。
お湯は適温で、四万温泉のやわらかな肌あたりの優しいお湯でした。
貸し切り利用のため人目を気にすることなくのんびりと利用させていただきました。
続いては露天風呂の「滝見の湯」。脱衣所やその他アメニティはこしきの湯とほとんど同じでしたので割愛いたします。
こちらは2人入れば手狭になるような小さめのお風呂でしたが景色がよく、また外の風が気持ちよくついつい長湯してしまいました。
浴槽が小さめな分、お湯は熱めでした。
最後は一番大きい「美晴の湯」です。
こちらは他2つと比べるとかなり広く、その分お湯もぬるめだったので子供連れで来たならこのお風呂が良いかも。
【山ばとの食事】個室でいただける食事は地物にこだわり。群馬のお酒のラインナップも幅広い
夕食
お食事は夜朝ともに1階の個室でいただきます。時間は一律で夜は18時、朝は8時です。半個室とか衝立があるだけ、ではなくて引き戸がしまって完全に個室になるのが嬉しいところ。しかもかなり洒落た雰囲気の個室です。
私は一人で食事をしていても他の方の目をあまり気にしないタイプですが、気になる方にとっては完全個室はかなりのメリットではないでしょうか?
食事の献立も用意されているのが嬉しい。そして箸置きが宿名の”山ばと”にちなんだハトだったりして可愛いです。
ドリンクのメニューはビールから地酒、ワインと幅広く取り揃えています。全て四万や中之条、群馬のものを揃えているあたりこだわりを感じます。
山ばとの向いのビール工場で作られているクラフトビールも気になったのですが、私はキレのある大手会社のビールが好きなのでここはキリン一番搾りの生ビールをお願いしました。
乾杯!
群馬のお魚「ギンヒカリ」のお造り。ギンヒカリとはニジマスのことだそうです。海なし県の群馬で冷凍マグロを出すなんて野暮なことはせず、川魚のお刺身が食べられるのは嬉しい。脂がのっていてとても美味しかったです。とても空腹だったこともあり、ビールと合わせてスターターとして最高!
地元産のキクラゲとゆばこんにゃくの酢の物。酢でさっぱりと仕上げられていておいしいです。更に食欲が増しますね……
鴨のスモーク具合が絶妙で脂ものっていて美味しい!
ねっとり濃厚な胡麻豆腐。
鮎の塩焼きって普段は中々食べる機会がないので旅館で出てくるとテンションが上がるのは私だけでしょうか??
二杯目のドリンクは中之条の日本酒「貴娘」をグラスでいただきました。
荒く潰したじゃがいもが饅頭になっていておもしろい食感。上品な餡に生姜がよくきいています。
そしてメインディッシュの温泉蒸し。普通の水ではなく、温泉で蒸す効果って何があるんだろう?
まずは上州牛から…脂が落ちてさっぱりながらも肉質柔らかくおいしい!
その脂でいただくお野菜も美味しい。ポン酢かごまダレでいただくのですが個人的にはポン酢がさっぱりとしていてかなり好みでした。
米茄子と濃いめのお味噌がマッチして日本酒が進みます。
この後ご飯とお味噌汁があると案内していただいたのですが、お腹がいっぱいだったのでお米はパスしてお味噌汁だけいただきました。赤味噌のお味噌汁です。
デザートはほうじ茶と共にミルクプリンをいただきました。
品数も多くどれも全て美味しかったです。最近泊まった宿の中でもかなり満足度の高い夕食でした。
朝食
朝食は夕食と同じ会場、同じ席でいただきます。
テーブルの上にはすでに食事が並べられていました。着席するとお櫃のご飯を持ってきてくださいます。品数も多くとても魅力的な朝ごはんです。
朝の献立の説明があるのが嬉しいですね!夕食はある旅館が多いですが、朝食まで献立があるのは食事にこだわっているのが伝わってきます。
無料の飲み物が何が良いか聞かれるので、この紙に丸をつけてお渡しします。私はアイスコーヒーをいただきました。
3点盛りは小松菜の煮浸し、昆布の佃煮、群馬名物のこんにゃくです。旅館の朝食として鉄板のメニューですがどれもしっかり手作りされています。
こちらがチェックインの際に選べた卵料理のだし巻き卵。温泉卵か生卵が旅館の朝食の鉄板ですが、自分で選べるのは嬉しいですよね。
サラダと切り干し大根。サラダのドレッシングは紫蘇風味でさっぱりといただけました。
漬物、梅干し、納豆、味付きのり。納豆に小ネギが用意されているのも丁寧だなあと思います。
台の物は鮭!かなり大きな切り身で贅沢です。レモンも添えてあっておしゃれです。山ばとさん、お食事もですがお皿もとっても洒落ていて素敵。
鍋の中身はお味噌汁です。夕食に引き続き赤味噌のお味噌汁でお野菜たっぷりで美味しかったです。
食後には地元産のブルーベリー入りのヨーグルトをいただきました。
山ばとさんはチェックアウトが11時と遅めなので、食後ももう一度お風呂に入りのんびりしました。この日は昨晩の雨で道が悪かったこともあり「バス停までお送りしましょうか?」のお言葉に甘えてバス停まで車で送っていただきました🙏感謝。
【山ばとの宿泊代金(一人泊)】二食付き1.7万円弱はかなりお値打ちでは!?
一泊二食付きで16740円(+入湯税)
ドリンク代別
今回は二食付きのプランを予約して16,740円でした。そこからじゃらんの3000円クーポンを利用したので実際にお支払いした額は13,740円でした。
私としてはややお高めの宿でしたが、1.7万円弱でこのクオリティはお値段以上だと思います。
【お気に入り度】★★★★☆ 見つけてしまった四万の隠れ宿。初一人旅や女子旅にもおすすめ
四万温泉の宿はいくつか泊まってきましたが、またまた素晴らしい宿に出会ってしまいました。こじんまりとした宿で静かに滞在したい方におすすめです。一人旅専用のプランもあり、食事も個室でお風呂も貸し切りなのも大いに推せるポイントです。今回は宿泊しませんでしたが、二人以上で宿泊できるお部屋は内装もとてもおしゃれなので女子旅にも良いと思われます。
食事も豪華で美味しく、「温泉旅行満喫してる〜!」と思えるラインナップでした。四万のクラフトビールや群馬の地酒も豊富に取り揃えており選択肢が多いのも楽しいポイントでした。
ネット情報だとお湯は循環濾過ということになっているものが多いですが、ここ数年で湯使いを改善してしっかり100%掛け流しでしたのでネットの表記が早く変わればなあと思います。